◆「私、エイズなのよ」とつぶやいた女(1)金に執着する女

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タイ編
彼女はバンコクのスクンビット通りで昼間から徘徊しているフリーの売春女性だった。ひどく痩せ細り、肩も薄く、あばらが刻まれ、額にまで血管が浮き出ていた。

「私、エイズなのよ……」

彼女は憎しみのこもった目で、そうつぶやいた。

彼女がつぶやいたそのときの光景を、今でもよく覚えている。男が聞き間違えないように、きちんと確認さえした。

「分かる? 私はエイズなの。本当よ」

彼女はそうやって、男が最大限に精神的ダメージを受けるように、わざとゆっくりと、はっきりとそう言った。それは本当だったのだろうか。それとも、単なる脅しだったのだろうか。

そんなことを気にするのは、恐らく何の意味もない。売春地帯には必ずHIVキャリアの女性がいるものだ。そして、見た目では絶対に分からない。そういう世界だったからだ。

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