フィリピンは今も絶対貧困の中で人々が暮らしているのだが、そんな中でも日本と違って多くの子供たちが生まれている。貧困層が若くして子供を生み、そしてひとりの女性が5人も6人も子供を産むことも珍しくない。
そして、フィリピンでは貧困層の中で「若すぎる妊娠」も問題になっている。15歳、16歳で子供ができてしまい、そのまま学校を中退して子育てに入ってしまう。
フィリピンでは未成年の女性が年間で約7万8000人以上が「若すぎる妊娠・出産」をしているという統計もある。
男たちは身勝手で避妊など考えないで女性に責任を押しつけるので、苦難に落ちるのは常に女性である。
言うまでもないが、貧困層の女性が学校を中退して子育てに入ると、貧困がますます極まってしまい、その子供もまた貧困に育ち、貧困に這い回り、貧困で終わることになってしまう。
若くして子供を産むというのは、貧困の拡大再生産になってしまうのである。
しかし、フィリピンの女性たちはカトリック社会の影響もあって、ほとんどの女性は中絶ではなく産み育てることを望む。そして、貧困がより深まって絶対貧困になってしまう。
最近、こうした少女のひとりが取材されてウェブにも上がっている。貧困の中で子供を産み育てるフィリピンの少女の生の声はなかなか聞けるものではないと思うので、ブラックアジアの読者に紹介したいと思う。