◆シティ。はじめて堕ちる彼女の心の中には何があるのだろう

◆シティ。はじめて堕ちる彼女の心の中には何があるのだろう

はじめての性体験は、誰でも強烈な印象として脳裏に刻まれているはずだ。それは人によって素晴らしかったり、あるいは惨めなものだったりする。

真夜中の退廃した世界で生きる女性は、初体験とは別に、もうひとつの体験をしなければならない。それは、売春ビジネスでの初体験だ。

愛ではなく、金で自分の身体を売る。結婚のあとの性体験は祝福されるが、売春での性体験は社会から批判される。

売春ビジネスに堕ちた女性は、それを隠して生きない限り、永遠に社会から白い目で見られることになる。

隠し通しても、暴露された瞬間に、もう表社会の人間関係は壊れ、軽蔑や嘲笑の視線を浴びることになる。だから、「堕ちる」という。真夜中の女性たちも、当然「はじめて堕ちた夜」がある。

ある夕立の上がった夜、インドネシア・カリムン島の売春村に行ってふらふらしていると、ひとりの顔なじみの女性チカが、ゆっくりと手招きしてきた。(チカがずっといてくれるのなら、この島で暮らせると思った

この日、ずいぶんたくさんの女性がテラスに出ていて大賑わいになっており、いつもと雰囲気が違った。彼女の誘いに乗ってのんびりイスに座る。すると、チカはテラスに座っているひとりの長身の女性に顎をしゃくって見せた。

“She is baru. She came to here today.”
(彼女は新人よ。今日来たばかり)

そう言いながらチカは売春宿の奥を指さして、彼女を連れて行けというしぐさをした。長身のその新人女性は、髪で顔を隠すようにしてうつむいていた。その女性を肴にして、古株の女性たちがお喋りと食事に高じている。

いつも賑やかな女性たちだが、今日はその新人がいるせいか、いつもよりもさらに場が盛り上がっている。しかし、新人女性は……

(インターネットの闇で熱狂的に読み継がれてきたカンボジア売春地帯の闇、電子書籍『ブラックアジア インドネシア編』にて、全文をお読み下さい)

ブラックアジア・インドネシア編
『ブラックアジア・インドネシア編 売春地帯をさまよい歩いた日々(鈴木 傾城)』

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