◆なぜハビーは性行為の進行はこうだと頑なに思い込んだか?

◆なぜハビーは性行為の進行はこうだと頑なに思い込んだか?

性行為の「一連の動き」を厳格に決めている女性がいたとしたら、あなたはどう思うだろうか。

最初は、騎乗位、次は正常位、動きのスピードはこれくらい、と決められていて、それから外れると殴られる。まるで流れ作業のように進行させられ、それから外れることは絶対に許されない。

それが「唯一絶対の性行為」だと思い込んだ女性がこの世にいる。しかも彼女の中ではそれが「常識」で、とにかくそれ以外の進行は許されないと頑なに信じ込んでいる。

とても不思議な「思い込み」なのだが、そのような思い込みが刷り込まれた女性が本当にいる。インド・コルカタのボウバザール地区に、彼女はいた。少し特殊な女性だ。

どこの売春地帯でも稀に「聞こえなくて、話せない」という二重苦の障害を持った女性を見かける。

バンコクではスクンビット通りでは、そのような女性が男を誘っている。2011年もそんな女性を見かけた。テルメにも、一時期はそのような女性がいたと聞いた。

彼女は紙切れを持っており、そこには「あなたを愛しています」という台詞が各国の言葉で書かれていたという。

インドネシアのリアウ諸島の売春地帯でも、聞こえない女性が何人かいた。彼女たちは互いに手話を使って会話をしており、それで意思疎通ができているようだった。

また、そのうちのひとりはマミーが話す言葉を唇の動きで読み取ることができ、マミーはしきりにそれを感嘆していた。

カルカッタの売春地帯、ボウバザールでも、そんな「聞こえなくて、話せない」という二重苦の障害を持った女性がいた。

彼女の名前はハビーと言った。

夜もどっぷり過ぎた頃にボウバザールを徘徊していると、突然目の前に飛び込んで来たのが彼女だった。コマネズミのように動きがすばしっこく、そして強引な女性だった。

彼女は言葉にならない声を漏らし、指で穴を作ってそれを人差し指で出し入れ……

(インターネットの闇で熱狂的に読み継がれてきた売春地帯の闇、電子書籍『ブラックアジア インド・バングラデシュ編』にて、全文をお読み下さい)

『ブラックアジア・インド・バングラデシュ編 売春地帯をさまよい歩いた日々(鈴木 傾城)』

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