2022年2月18日、福岡県八女市で49歳の無職の男が逮捕されている。この男はコインランドリーから女性の衣服を盗み回っていたのだが、自宅からは1000点もの女性の下着・制服が見つかっている。
女性の下着に異様なまでに執着心を持つ男であることが、その枚数で分かる。実は、下着を盗む男たちは常習性と習慣性があって、手持ちの下着だけではまったく満足できない。次から次へと下着を盗んでいく。
そして、その執着は異様な方向に走ることもある。
神奈川県では2022年2月7日に25歳の男が13歳の女子中学生に後から近づいてスカートの中に手を入れて下着を奪おうとして逮捕されている。この男は同じ事件を複数起こしては逃亡しており、過去には下着を盗むために女性のマンションに忍びこんで住居侵入容疑で逮捕された前科もあった。
歩いている女性の下着を盗もうとするのだから、まさに狂気である。
狂気と言えば、2022年2月20には埼玉県で、52歳の男がショッピングモールで商品を見ていた女子中学生に近づき、床にはいつくばって左足の運動靴を舐めて逮捕されている。自分の性欲を満たすためにそうしたと男は犯行の動機を語っている。
こうした事件を見ると、それぞれが性欲の対象が生身の女性ではなく、女性の身につけている下着や衣服やモノに移っているのが分かる。女性よりも、物体《モノ》の方が彼らを惹きつけるのである。
これは実に奇妙なことだが、昔からそういう男たちが一定数存在するということはよく知られていた。そして……