いくつかの国で、いくつかのスモーキー・マウンテンを見たことがある。
ひとつは、カンボジアのスタンメンチャイ、ひとつはインド・ムンバイのダラビ内、そして、もうひとつは中米ホンジュラスのテグシガルパ近郊だ。
この中で、カンボジアのスモーキー・マウンテンは3度ほど訪れているが、その衝撃はとても大きなものがあった。(スタンメンチャイ。プノンペン最大の「ゴミ集積場」で思う)
スモーキー・マウンテンは都市のゴミが一手に集められた「ゴミの山」である。まさにゴミが堆積し、それ以外に何も存在できない特異な場所だ。
見渡す限りのゴミの山の中で異臭が漂い、自然発火した煙が立ち上り、無数のハエが嵐のように舞い、立っているだけで頭痛とめまいがする。