今、「パパ活」というのは明確に売春ビジネスの温床になっており、「援助交際」だとか「ウリ」だとか「ワリキリ」だとかの売春ビジネスの最新の隠語(売春ビジネス言い換え言葉)になっているのはよく知られているところだ。
2021年8月21日。午後9時頃。六本木のホテルで37歳の会社役員の男性が、この「パパ活という名の売春」をしていた都内の私立大に通う女子学生に金を渡して性行為していた。
この男性と女子学生はマッチングアプリを通じて知り合っていて、それまで何度か会っていたという。
パパ活で使われるマッチングアプリはいくつかあるのだが、その事情についてはこちらに書いた。(ブラックアジア:風俗で稼げなくなった海千山千の女たちの次の戦場は「パパ活アプリ」だった)
性行為が終わってこの男性がシャワーを浴びている隙に、女子大生は男性がしていた腕時計を1本盗んでホテルを飛び出して逃げていった。
この時計が数万円のものだったら、この会社役員も「悪い女に引っかかった」で終わらせたかもしれないが、彼女が盗んだのは1本で約1300万円相当ものする超高級腕時計だったのである。
この37歳の男性は一晩よく考えた末に、パパ活売春をしている女性と関わったという「恥」を忍んで警察に被害を届け出た。
そして、分かったことがあった。実はその数ヶ月前から、まったく同じ手口で金持ちの男性が何人もの高級時計を盗まれていたのである。分かっているだけで10人の男性が被害に遭っており、総額はなんと約3500万円となっていた。
この女子大生は警察の捜査ですぐに逮捕されるのだが、この女子大生は実は自分の贅沢で金が欲しかったのではなかった……。