九死に一生を得た人は多い。
事故や病気で死の淵にまで追い込まれ、心臓も止まり、脳波も途切れ、実際に一度死んでしまったのに、何らかの幸運で再び生き返った人がいる。
その死ぬ間際の意識を持ち合わせて生還した人は、その瞬間まで意識を持っていたのだから、「死んだ体験をした」と言うことになる。このように、意識を持ったまま死んで、生き返った人の体験を「臨死体験」と言う。
意外に、「臨死体験」を持つ人は多い。
実は私も交通事故で死ぬ寸前まで行った。しかし、残念ながら私の場合は頭部を強打していたので、臨死体験どころか事故前後の記憶もまったくない。今でも何も思い出せない。
せっかく死ぬ寸前まで行って生還できたのに、記録の残せることがまったくない。記録魔の私にしてみれば痛恨の出来事だが、生きて戻れたことだけは感謝している。
それにしても、「死ぬ間際」にはどのような意識が来るのだろうか。臨死体験を語る人が共通して体験する現象が、2つあるという。