女性の女性器切除の伝統は2012年11月に国連で禁止されたのだが、アフリカではいまだにその伝統が続いている。それは終わっていない。
まだ小さな少女のクリトリスをカミソリで切除する残酷な割礼の話については以前にも何度か書いた。(なぜ男はクリトリスに恐怖を抱き、それを切除したいのか?)
この女性器切除は、アフリカでは麻酔なしで行われる。
つまり、少女に激しい苦痛を与えながら行われるものなのである。いったいこの地獄のような伝統に付き合わされる少女は、どんな気持ちでその女性器切除を迎えていたのか。
そういった行為が村で伝統的に行われていて、犠牲になった他の少女の姿を見てきたはずだ。なぜ、少女はそれに対して恐怖を感じないのだろうか。
ずっと、そういった疑問を持っていたのだが、これはキャディ・コイタという女性の書いた『切除されて』という書籍を読んで氷解した。彼女たちは、手術されるまで、自分が何をされるのか知らなかった。