ミャンマーが荒れている。国家存続の危機と化している。現在、多くの国民が貧困に落ちており、こうした中で10年後はミャンマーという国が滅亡しているかもしれない。(ブラックアジア:虐殺が続いて無政府状態と化すミャンマーのクーデター事件の裏側にあるもの)
今日はその話題から少し離れて、ミャンマーの毛色が変わった女性を紹介したいと思う。ナン・ムエサンという30歳になろうとしているヤンゴン出身の女性だ。
彼女は聡明な女性で公立病院の医師であった。しかし現在は職を放逐され、ミャンマーでも有名なヌードモデル、セクシーモデルに転身した。ミャンマーにもインターネットがある。彼女がチャンスをつかんだのは実社会ではなく、インターネットの方だった。
ミャンマーは敬虔な仏教徒が多く、アウンサンスーチー氏を見ても分かるが、自由主義を謳歌しているタイ女性と違って非常に保守的である。そして、女性は賃金も低く、立場も弱い。
「ミャンマーは貧しい国で、女性が大学を出て医師になってヤンゴンの公立病院に勤めても200ドル(約2万1500円)程度しか稼げない」
ナン・ムエサンはそのように言っている。それでも、彼女は医師になって公立病院で働いていたのだから、ミャンマーのエリートであったのは間違いない。しかし、それは彼女の夢ではなかったのだ。
医師になったのは両親の希望であった。彼女はそれを実現する能力があったのだが、医師になってもずっと違和感を抱え続けてきたのである。
彼女は水着やランジェリー姿になって自分で扇情的に撮った写真をSNS(インスタグラムやフェイスブック)に投稿し始めていた。それこそが彼女のやりたいことだったのだ。彼女は顔を隠さなかったし、フェイスブックは実名だった。
そのため、一瞬にして彼女はミャンマー中で知られるようになっていった。しかし、それは「ヤンゴンの公立病院で働く医師がいかがわしいことをしている」という悪名だった。彼女のやっていることは保守的で敬虔な国民が多いミャンマーで大きな問題を引き起こすことになった。