昔、タイのパッポンでひとりの女性と知りあったことがある。彼女は非常に美しい容姿をした女性で、そのしぐさも、表情の作り方も、そしてファッションも、何もかもが洗練されていて可愛らしかった。
若い頃、私もウブだったので、たちまち彼女に一目惚れしたのだが、あとで彼女が整形していたことを知った。
彼女は、胸が小さかったのだが、それを気にしていて男の態度が急に醒めたものになると、自分の胸が小さいからだと思い込んだ。
彼女の胸は小ぶりで可愛らしかったが、胸が小さいというのは彼女には劣等感の元になるらしかった。
彼女のようなタイプがたまにいる。自分の容姿で平均よりも劣っているという部分を見付けると、猛烈に気にして劣等感を味わうのである。
しかし、ふと思うのは、それほど胸の大きさというのは重要なものなのだろうか、という点だ。