◆「ちょんの間」の外国人女性と「30分という時間制限」に歴史があったこと

◆「ちょんの間」の外国人女性と「30分という時間制限」に歴史があったこと

以前『グッドナイト・アイリーン』という東京・町田の「ちょんの間」で働いていたタイ女性の小説を書いたことがあった。(アマゾン:グッドナイト・アイリーン 町田「ちょんの間」にいた外国人女性

「ちょんの間」というのは普通の人には聞き慣れないものだと思うが、実は1950年代から延々と続いている売春の形態で旅館、料亭、スナックを模した売春宿と思えば理解が早い。

女性が小料理屋っぽい店の入口に立っているので、気に入った女性がいたら中に入り、セックスをして、30分ほどで出ていく。短時間で終わらせる売春なので、「ちょんの間」と呼ばれてきた。

当時は関東にも「ちょんの間」と呼ばれる形態の売春ビジネスが残っていて、以下の3つが主な場所であった。

・町田「たんぼ」
・横浜「黄金町(こがねちょう)」
・川崎「堀之内」

この3つは、2000年代初頭に完全に摘発されてしまっている。私の書いた『グッドナイト・アイリーン』は、摘発されて崩壊していく直前の日々を書いたものだ。

今となっては「歴史的価値」がある小説であると思う。後世の「ちょんの間」研究家が出てくれば、きっとこの『グッドナイト・アイリーン』を取り上げてくれるだろう。なぜなら、町田の「ちょんの間」を書いた記録はこの小説しかないからである。

ところで、ちょんの間と言えば、関西はまだあちこちに残っているにもかかわらず、関東の「ちょんの間」は徹底的に壊滅させられた。関東と関西は何が違ったのか? 大きな違いがあった。

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