アントニー・ファン・レーウェンフックという男がいる。まったく学問とは無縁の世界で生きていた男がいた。
膨大な数の「微生物」を発見したのも彼であり、赤血球が毛細血管を通るのを発見したのも彼であり、ハエにも脳があることを発見したのも彼であり、鉱物の結晶が多彩であることを発見したのも彼だ。
微細な昆虫が卵から生まれるのを発見したのも彼だし、池の中には誰も見たこともないような線虫、原虫、バクテリア、旋毛虫がいることを発見したのも彼だ。
この無名の、学問のない男が、何もかも発見したのである。人間の精液の中に「精子」という尻尾を持った異様な「生き物」がのたくっているのを発見したのは誰か。この男、アントニー・ファン・レーウェンフックだった。
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