フィリピン南部ミンダナオ島のサンボアンガ市でイスラム系武装勢力が一部地区を占拠して、政府と激しい武力衝突を繰り広げている。
サンボアンガ市の機能は麻痺し、百人単位で死傷者が出ており、市街戦で街が燃え上がり、武装組織と政府軍共に血みどろの殺戮になっている。
そのイスラム過激組織は、「モロ民族解放戦線」と言われている。
この殺戮の発端は、2013年9月9日の、イスラム武装組織のデモ隊と、フィリピン政府軍のパトロール隊の衝突だ。
ベニグノ・アキノ政権は2012年に「モロ民族解放戦線」と和平協定を結んだが、実は「モロ民族解放戦線」の創始者であるヌル・ミスアリを擁護するグループはこれを強硬に反対していた。
今回の衝突は、この「モロ民族解放戦線」の中のヌル・ミスアリ派が引き起こしたものである。
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