暴力を振るう側も、不利な状態になったら、暴力を振るわれる側になる。
中東の暴力集団であるISISはその土地の住民を虐殺し、拷問し、レイプして来ているのだが、こうした暴力は、激しい憎悪を生み出す元になるだけで、事態が逆転すると自分たちが「同じ目」に遭わされることになる。因果は巡るのだ。
ISISは全世界にテロを拡散し続けているが、その結果として全世界から包囲網を敷かれつつあり、局地的な戦闘で敗退も目立ってきた。
いったん組織が崩れ始めると、逃亡者も出るし、仲間割れも起きる。ISISがこうした組織崩壊を防いで勢力を拡大するためには、「勝ち続ける」しかない。
今さら回りの敵対組織と和平を結ぶような状態ではないのだから、最後まで虐殺を繰り返すしかないのである。
どこまでそれが可能なのかは分からないが、気が狂ったようなISISが、長期に渡ってその勢力を保ち続けることができるとは思えない。