仏教は寛容であり、仏教は情け深い。仏教は包容と慈愛があり、仏教は他者を排斥しない。日本人は仏教に対してそのようなイメージを持ち続けてきた。
日本人だけでなく、仏教徒の多くは仏教がイスラム教やキリスト教のような他者を排除・弾劾・虐殺する宗教ではないと信じている。
仏教は「宗教ですらない」と言う人もいる。「仏教は哲学であり、心のあり方である。だから、仏教は宗教というよりも道徳に近い」
しかし、そのイメージは徐々に崩れていくのかもしれない。この仏教にも原理主義と排他主義が生まれようとしているからだ。
以前、ミャンマーに過激な高僧ウィラトゥ師が発言力を増していることを紹介したことがある。(ミャンマーの民主化の前に立ちはだかる危険で熱い宗教対立)
アメリカの雑誌「TIME」が、ウィラトゥ師を「仏教徒テロの顔」と全世界に向かって配信して物議を醸したが、ウィラトゥ師の影響力はますますミャンマーで強まっている。