広島から岡山を奥地に奥地に巡っていくと、あちこちで限界集落を目撃することになる。
大都会の人たちが無視して見捨ててきた地方は疲弊を止めることができず、村は見捨てられ、かつては子供たちを育んできた共同体は消えた。
日本の地方は日本の文化と伝統を育んできた豊穣の大地であったはずなのに、大都会はこの地方の人材を根こそぎ吸収して地方を崩壊させた。
人々が消えた地方は寂れていき、見捨てられていき、やがて立ち枯れて死んでいく。
資本主義は、金を巡って格差を生み出す社会である。2つの対立構造を生み出して、資本を巡って双方を戦わせ、勝った方が負けた方から資本を根こそぎ持っていく。
地方と都会は資本主義によって対立構造となり、都会が勝ち、地方から人も金もすべて奪い取っていた。だから、地方はどん底に堕ちて、雑草に覆われて死んでいくことになる。