人は誰でも、自分の人生で追求したいものや大事にしたいものが違っている。
ある人は、仕事が大事だと言い、ある人は家族が大事だと言う。ある人は「金こそすべて」であると言えば、ある人は「趣味が生き甲斐だ」と言う。
何が重要かでその人の人生観が変わってしまう。
そして、面白いことに、この自分の人生観によって寿命が変わるというデータがある。
これは「生活習慣、既往歴、日常生活の状況、人生観、検診・受診歴が死亡リスクにおよぼす影響に関する研究」という厚生労働科学研究費補助金の研究事業によって平成19年度報告書の中でまとめられたデータで分かった事実だった。
ここでは「自分の人生で何が一番重要か?」という問いかけの中で9項目のうち、5万人に3つを選ばせて12年間に渡る追跡調査の中で死亡率を統計した。
その結果、人生観が違うと死亡率が違ってくるということが分かったのである。