◆売春地帯を捨てようとしていた5年間は、私にとって壮大な時間の浪費だった

◆売春地帯を捨てようとしていた5年間は、私にとって壮大な時間の浪費だった

タイ編
2019年を振り返って私が印象深かったのは、8月にタイの首都バンコクのスクンビットを久しぶりに訪ねて、そこがまだ相変わらず堕落と快楽にまみれた歓楽地として機能しているのを確認したときだ。

私は2011年あたりにはもう疲れ果てていて、旅人でいることをやめて長らくバンコクに訪れていなかった。しかし、私が行かなくなってもバンコクの歓楽地は相変わらず何も変わっていなかった。

「ああ、そうだった。これが自分の人生のすべてだった」と私は思った。そして、まるで自分の本当の故郷に戻ったかのように、ほっと安堵してゆっくりと自分の心がほぐれていくのを感じた。

女たちの嬌声、派手なバーの外観、強引な呼び込み、オープン・バーの中で繰り広げられる堕落した世界。私があまりバンコクに行かなくなった頃から、スクンビット通りには黒人女性がストリート売春をしていたが、そこも変わっていなかった。

変わったと言えば、思いのほかアラブ人街が定着していたことや、物価が私が知っている頃から見るとかなり高騰していたことだろうか。物価に関しては想定内であり、特に驚くことでもない。

「あなた、どこから来たの?」「日本人でしょ?」「いつバンコクに来たの?」「どれくらバンコクにいるの?」

バーを変えるたびに女たちが私を質問攻めにし、飲み物をせびり、私から金を引き出そうとしなだれかかる。オープンバーにいる女たちは昔と比べてそれほど洗練されているようにも見えなかった。

堕落にまみれることに関しては、かつてほどの関心も薄らいでいる。しかし、久しぶりにその世界に浸ると、やはりこの世界が好きなのだと改めて思う。

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