沢尻エリカ、田代まさし、国母和宏などの著名人が次々と逮捕されて、ドラッグ売買の現場を知らない「社会学者」だとか何とかは、「覚醒剤とかのヘヴィードラッグへのゲートウェイ・ドラッグはマリファナ」とか言っているのだが、これほど間抜けで馬鹿な意見は珍しい。笑止千万だ。
ゲートウェイ・ドラッグというのは「ヘヴィードラッグへの入口になるドラッグ」という意味なのだが、元々ドラッグをやる気満々な人間はあらゆる快楽を求めるので、どれがゲートウェイ・ドラッグになるわけではない。
覚醒剤の依存者の中には、マリファナなどやったことも見たこともないという人間も多い。また、マリファナを吸っている人間がみんなヘヴィードラッグに行くわけでもない。「マリファナはハーブだからやる、ケミカル系のドラッグはやらない」というポリシーを持った人間もいる。
マリファナがゲートウェイ・ドラッグというのは嘘八百だ。
それでも「ゲートウェイ・ドラッグ云々」を主張したいのであれば、アルコールこそがそれに値する。アルコールは判断能力を失わせ、記憶を曖昧にし、気分を高揚させて、勧められたドラッグを受け入れやすくする「ゲートウェイ・ドラッグ」だ。
テレビに出ている電波芸人の社会学者やコメンテーターは「アルコールこそがゲートウェイ・ドラッグだ」と言って、「酒のコマーシャルなんか流すな」「アルコール会社は犯罪会社」とでも言えばいい。言えないはずだ。アルコール会社がテレビ番組のスポンサーをやっているのだから。
また、多くの人にとって覚醒剤・コカイン・ヘロインなどのヘヴィードラッグの入口(ゲートウェイ)は、ドラッグでも何でもない。何がそれまでドラッグと無縁だった素人を堕とすのか? そして、素人を一気に堕とすためにどのような手口を使っているのか。その手口をこれから解説してみたい。