閲覧注意
中米グアテマラが「モブ・ジャスティス」の国であることは以前にも紹介した。(暴力が満ち溢れる世界で、復讐は正しいのか、赦しなのか?)
モブ・ジャスティスとは「群衆(モブ)が犯罪者を集団で処刑すること(ジャスティス)」なのだが、法が機能していない国で、モブ・ジャスティスは非常に重要な役割を果たしている。
中南米各国、アフリカ、中東、インド圏、モブ・ジャスティスはとても広範囲で行われている「民衆による処刑」である。私たち先進国の人間がその良し悪しを判断する以前に、それは彼らの社会の中に組み込まれている。
その中で、グアテマラの「モブ・ジャスティス」は残虐な処刑で固定化されたのを知っている人はあまりいない。
実はグアテマラでは当たり前に行われていたのだが、2015年6月に、16歳の少女を群衆が焼き殺す「動画」が出回って、全世界がそれに衝撃を受け、やっとグアテマラの「異常性」がクローズアップされることになった。
生きたまま16歳の少女を焼き殺す。それも苦しむようにわざとガソリンを少量にして焼き殺す。
信じがたい残虐な動画だが、実は「犯罪を犯した女性を生きたまま焼き殺す」というのはグアテマラでは「よくあるモブ・ジャスティス」と化していたのである。