◆無理心中。死を招く社会現象は伝染病のように広がるのか

◆無理心中。死を招く社会現象は伝染病のように広がるのか

閲覧注意
シングルマザーは子育てに時間を取られ、経済苦に陥りやすい。そして、誰の助けも得られなくなるような状況で、死を考えたりすることもある。

あるいは夫のギャンブルや家庭内暴力や浮気に苦しみ、絶望し、生きるのに疲れ、死にたくなった母親もいる。

先の展望が見えず、もう死にたいと思った時に、女性が考えるのは、「残された我が子をどうするか」である。

自分がいなくても子供は立派に育つはずだと思う女性もいるかもしれないが、「もしかしたら貧しい生活で悲惨な目に遭うかもしれない」と考える女性もいる。

あるいは、「誰からも面倒を見てもらえなくて餓死するかもしれない」とも考える女性もいる。そして、もう精神的に限界まで追い詰められている女性はこのように考える。

「自分はもう死にたいが、可愛い子供が苦労するのは耐えられない。一緒に死んで、あの世でふたりで暮らそう……」

実際に子供を殺して自分も死ぬ女性もいる。これを無理心中と言う。最近も、タイで立て続けにそういった無理心中の事件が起きている。

まるで伝染病が広がるように、無理心中が広がっている。

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