2015年11月8日、ミャンマーで実施された総選挙で、アウンサンスーチー氏が率いるNLD(国民民主連盟)が圧倒的な勝利を手にした。これにより事実上のアウンサンスーチー政権が成立した。
今後、アウンサンスーチーによって、この国はグローバル社会に飛び込んでいく。いよいよミャンマーの歴史が大きく動き出すことになる。
ミャンマーは、かつてイギリスとの戦争に敗れて100年近くイギリスの植民地にあった。
この国からイギリス人を追い払ったのは独立闘争の父アウン・サン将軍だが、このアウン・サンと彼の同士、いわゆる「33人志士」を育て上げたのが日本だった。
ミャンマー(ビルマ)を独立させたのは日本(大日本帝国)だったが、日本が劣勢になると、アウン・サンは日本軍を裏切ってイギリス側に寝返り、さらには1948年にはそのイギリスからも独立することになった。
アウン・サンはその過程で政敵に暗殺されているが、アウン・サンの強烈な独立の意思と闘争がなければミャンマーは独立することすらできなかった。アウン・サンを建国の父としてミャンマー人が敬愛するのは正しい。