閲覧注意
被害者がめった刺しにされて殺された事件があると、残された遺体は非常に大きく損壊している。それを見た私たちはこのように思う。
「死体はめった刺しされている。現場は血まみれだ。これは、怨恨があったに違いない。あるいは、犯人は非常に残忍な性格に違いない」
あるいは、バラバラ事件が起きて、手足がどこかから見つかったり、胴体だけが見つかったりしたとき、それを見た私たちはこのように思う。
「死体はバラバラだ。これは冷酷な殺人犯がやったに違いない。普通の人間が、人間をバラバラにすることができるはずがない」
私たちが想像する通りの「残忍な人間」が引き起こしためった刺し事件やバラバラ事件もある。しかし、実はそうでない場合も多いという。漠然と思うことと、事実が違っているということはよくある。
めった刺しやバラバラ殺人事件の裏には意外な犯人像があると、監察医は言う。それはどんなものなのか。