◆オープンバーでいきなり女性をクリニングスしたファラン

◆オープンバーでいきなり女性をクリニングスしたファラン

パタヤは、今やタイで最大の売春地帯と化した。そこではアルコールとセックスが満ち溢れ、多くの男たちが泥酔しながら女性に貪りつく。(ブラックアジア タイ〈パタヤ〉編

ところで、4月と言えばタイで狂気のお祭りがある。ソンクラーンと呼ばれるものだ。この時期のタイはパタヤにいても最悪の日々と化す。

どこにいても、歩いていたらいきなり大量の水をぶっかけられるのである。

道の真ん中を歩いていたら両側から水鉄砲で水を浴びせられ、道の片側を秘かに歩いていたら室内から水が飛んでくる。シャッターに沿って目立たないように歩いても、建物の二階からバケツの水がぶちまけられる。

パタヤでは泥酔したファランの旅行者が興奮して水鉄砲を構えて映画のランボーさながらに水を乱射して吠えていることもある。若い女性がいたら大喜びで水をぶっかけるのが彼らの趣味である。

2016年4月のパタヤでは、アメリカから来た旅行者ベン・バータニーという49歳のファラン(白人)が、ソンクラーン中に大暴れして逮捕された。

この男は泥酔し、ソンクラーンに興奮し、バーの20歳の女性を押し倒して下着をめくっていきなりクリニングスして逮捕されたのだった。これを聞くと、売春地帯にいる男たちは「おや」と疑問を持つはずだ。

2016年4月にパタヤで大暴れしたベン・バータニー

酔った男がバーの女性を押し倒していきなりクリニングスするというのは、他の場所ではともかく、売春地帯では何ら珍しいことでもないからだ。

確かに恥すべきことでもあり、いくら売春地帯とは言えども許せないセクハラ行為ではあるが、売春地帯ではまわりから「やめなさいよ!」と止められて苦笑されて終わりである。

売春地帯というのはそういう場所なのだ。

私はオープンバーで、レディーボーイが後ろから座っているファランに抱きついて、ファランのズボンに手を入れてペニスを弄っているのを見たこともある。

あるいは、バーのソファでファランと女性のカップルが激しいペッティングをしているのも見たことがある。

では、それでどうなったのか。

別に、どうにもならない。売春地帯とはそんなところだからでもある。いちいち、そんなことで驚いていたら、そちらの方がどうかしている。

女性と客が共に酔って舌を絡めるようなディープキスを延々としているのもよく見る光景だ。レディーボーイは見込みありそうなファランが歩いていると、いきなり胸をはだけて見せるようなこともある。

それで何かあるのかと言われれば何もない。そんなことで、いちいち逮捕されていたら売春地帯の住民は日々、100人以上が逮捕されてしまっているだろう。

確かに公共の場でキスやら露出やらクリニングスやらは、一線を超えているというのはあるのだが、見るに見かねるものであれば、まわりが注意してその場は終わる。

ところで、2016年4月にパタヤで大暴れしたベン・バータニーはどうだったのか?

ベン・バータニーも、この時は泥酔していていたのだが、女性を押し倒してクリニングスしたのはほんの5秒ほどの出来事でまわりの女性2人が慌てて止めて、それで事は終わった。

押し倒された女性もセックスワーカーである。それでセクハラされたと泣き叫ぶわけでもない。それより、酔って馬鹿をするファランを受け入れているように見える。

素人の女性には衝撃的かもしれないが、売春地帯では「よくあること」だからだ。

ベン・バータニーも、この時は泥酔していていたのだが、女性を押し倒してクリニングスしたのはほんの5秒ほどの出来事でまわりの女性2人が慌てて止めて、それで事は終わった。

なぜ、売春地帯の無礼講で逮捕されたのか?

それでは、なぜベン・バータニーは、この売春地帯の無礼講で逮捕されてしまったのか。

その理由は、上記の動画にある。

たまたま、本当に偶然の中で酔ったベン・バータニーの醜態は撮られ、この動画を撮った人間が「ソンクラーンで馬鹿なファランがこんなことをしてた」と面白半分にフェイスブックにアップしたのだ。

それが「まったくけしからんファランだ」と嫉妬半分に話題になると、今度は誰かが警察に密告した。「良き市民」の善良なる通報を受けると、警察も動かざるを得ない。

折しも現在のタイは軍事政権であり、何かと理由を付けては歓楽街を潰して回っている。

ストリート売春するレディーボーイも片っ端から逮捕されているし、地場の売春宿も摘発されているし、最近ではナタリーからシーザーまで、片っ端からMP(マッサージパーラー)を閉鎖させている。(バンコク有数のマッサージ・パーラー「ナタリー」が摘発

今のプラユット政権は白人女性がレイプされて殺された時も、「ビキニでうろうろするのが悪い」と言って批判を浴びたのを見ても分かる通り、「不道徳を嫌う」保守的な軍人首相なのである。

身内でこっそりやっているのであれば黙認されたとしても、インターネットにアップされて世界にタイの不品行がさらされるのは我慢ならないようだ。

こうした事態になると、もう「売春地帯だから」という許容が許されなくなってしまう。

かくして、たまたま動画を撮られたベン・バータニーは、それが命取りとなって警察に逮捕され、名前も顔もインターネットに晒されるという結果となった。

最近は、誰もがスマートフォンを持ち歩いているのだが、このスマートフォンは高画質のカメラが付いており、何かあればいつでも録画できるようになっている。

そのため、今まで隠されていた売春地帯の不品行と無礼講は、いつでも売春地帯の外に漏れるようになっており、逮捕される危険性が増したということだ。

もう、売春地帯は安心して酔って馬鹿を晒すこともできない場所になっている。ルーズなタイでも、どこにいても「良い子」でなければならない。

そんな世知辛い世の中になってしまった。


たまたま動画を撮られたベン・バータニーは、それが命取りとなって警察に逮捕され、名前も顔もインターネットに晒されるという結果となった。女性までとばっちりを受けている。

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