2016年10月19日、タイ・バンコクで森田茂という名前の69歳になる日本人男性が、妻を散弾銃で撃って重傷を負わせるという事件があった。
森田茂は「殺すつもりだった」と殺意を否定せず、なぜ撃ったのかと聞かれて、このように答えている。
「早く言えば復讐だね。復讐」
そして、妻に対しては「あいつは人間じゃない」とも言って、その憎しみの強さを隠そうともしなかった。
タイで日本人男性とタイ女性のトラブルと言えば、タイの若い女性が高齢の男性を騙して財産を奪い取る光景が多いが、この事件はそうではなく、20年以上も連れ添った2歳年上のほぼ同年代のタイ女性との確執だった。
60代に入るまで日本で工場経営をしていた森田茂は、それまで羽振りが良い生活をしていたのだが、仕事を畳んでタイに住むようになってから次第に生活が困窮するようになっていったと言われている。
そのため、妻に資金援助を求めたのだが、すでに愛が冷めていた妻はそれを拒絶して自分の夫である森田氏をまったく相手にしなかったという。