2013年9月15日に行われた「ミス・アメリカ」コンテストは大波乱になった。
この日、24歳の女性ニーナ・ダブルリが優勝したのだが、彼女は「インド系」のアメリカ人であり、ダンスもインドのサリーを身につけてボリウッド・ダンスを披露していた。
つまり、彼女はアメリカ人の目には、アメリカ人というよりも、インド人に見えた。しかし、そのインド人が「アメリカ人の代表」として優勝したので、評価が割れたのだった。
「こういった女性が優勝したのだから、これはアメリカの多様性の勝利だ」という声がある一方で、「本当に彼女がアメリカ代表でいいのだろうか」という声もあったという。
「アメリカ的ではないもの」が優勝したので、多くのアメリカ人が戸惑っている。
しかし、ミス・アメリカのコンテスト主催者は敢えて彼女を選んでいるし、マスコミは国民の動揺の声を紹介しながら、その戸惑いは差別主義であるとの論調に誘導している。