中国は1979年から2015年まで厳格な一人っ子政策を敷いていたが、その結果起きたのは、跡継ぎとなる男の子の赤ちゃんを生かして女の子の赤ちゃんを間引きする闇の行為だった。
つまり、一人っ子政策は男女比と年齢構成のアンバランスをもたらし、「結婚できない男性」を大量に生み出してしまったのである。(ブラックアジア:一人っ子政策が、売春女性を大量に生み出すことになる理由)
公称では、中国人男性は女性よりも約3300万人多いことになっている。しかし、中国は戸籍も持たない闇の子供たちも一人っ子政策で大量に生まれていることもあって、実際には約5000万人近くの男性が「結婚できない状態」になっている。
3300万人から5000万人が結婚からあぶれる。こらだけの男たちが、物理的に恋愛や結婚する相手が見つからない。
その結果、中国では最底辺の売春ビジネスも大量に生まれているのが、知られざるアンダーグラウンドの世界だった。(ブラックアジア:最底辺の売春(中国編2)。最底辺が必要とされる理由)
そして、起きている現象はそれだけではない。何とか結婚したい男たちが目を向けたのが「外国人女性」だった。
中国人は結婚に対する圧力が非常に強い国だ。そのため、「まわりの目もあるしメンツもある。どうしても結婚したい」という男たちは、外国人の女性を文字通り「買う」ことで問題を解決する。
ここ10年来、中国では100万円から200万円でベトナム人女性を「妻として購入」することで、結婚という体面を保っているのである。毎年10万人近いベトナム人女性が国際結婚をしているのだが、大部分は中国人が「妻」として購入している。