中国の結婚にあぶれた男たちが、金でベトナム人女性を買っている現実

中国の結婚にあぶれた男たちが、金でベトナム人女性を買っている現実

中国は1979年から2015年まで厳格な一人っ子政策を敷いていたが、その結果起きたのは、跡継ぎとなる男の子の赤ちゃんを生かして女の子の赤ちゃんを間引きする闇の行為だった。

つまり、一人っ子政策は男女比と年齢構成のアンバランスをもたらし、「結婚できない男性」を大量に生み出してしまったのである。(ブラックアジア:一人っ子政策が、売春女性を大量に生み出すことになる理由

公称では、中国人男性は女性よりも約3300万人多いことになっている。しかし、中国は戸籍も持たない闇の子供たちも一人っ子政策で大量に生まれていることもあって、実際には約5000万人近くの男性が「結婚できない状態」になっている。

3300万人から5000万人が結婚からあぶれる。こらだけの男たちが、物理的に恋愛や結婚する相手が見つからない。

その結果、中国では最底辺の売春ビジネスも大量に生まれているのが、知られざるアンダーグラウンドの世界だった。(ブラックアジア:最底辺の売春(中国編2)。最底辺が必要とされる理由

そして、起きている現象はそれだけではない。何とか結婚したい男たちが目を向けたのが「外国人女性」だった。(鈴木傾城)


プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい)

作家、アルファブロガー。政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象を取りあげるブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」、投資をテーマにしたブログ「フルインベスト」を運営している。「鈴木傾城のダークネス・メルマガ編」を発行、マネーボイスにも寄稿している。

ベトナム女性への家庭内暴力、性暴力、虐待、殺害

貧しい国家の女性が、貧困から逃れるために外国人男性と結婚して生きていく。そんな哀しい姿は、世界のどこでも見ることができる。

1945年、敗戦してすべてを失った日本でも、戦勝国アメリカの兵士に群がって生きていこうとしていた女性がいた。ヨコハマメリーとして知られていた女性もそんなひとりだった。(ブラックアジア:ヨコハマメリー。日本の戦後が生み出した哀しい女性の物語

1990年代、経済破綻したロシアでは、多くの女性が世界中の外国人男性に嫁いでいった姿もあった。

現在のヨーロッパでは、東欧の女性たち、主にモルドヴァやルーマニアの女性が、そういう目に遭っている。これは今も現在進行形だ。(ブラックアジア:モルドバから来た娼婦。雨が降ったら、それはお母さんの涙

国が破綻すれば、あるいは国が貧困に転がり落ちたら、どこの国でも女性は「国際結婚」する。現在、東南アジアではベトナム女性が大量かつ組織的に国際結婚している。このベトナム女性を大量に「輸入している」のが、中国だったのである。

今、このベトナム女性を受け入れた中国の男たちが、様々な問題を引き起こしている。具体的に言うと、家庭内暴力、性暴力、虐待、殺害だ。出産の強制もあれば、村でベトナム人女性が「共用妻」にされているという事件も起きている。ベトナム人妻の集団脱走事件もある。

ところが、悲惨な事件や残酷な境遇が次々と発覚しているにも関わらず、ベトナムではいまだ多くの女性が中国人男性と結婚していく。

「外国人と結婚したら貧困に苦しまないで済む。飢えないで済む。家族に楽をさせてあげることができる」

そういった気持ちがベトナム女性にあるからだ。

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今の中国では、外国人妻は「買うもの」だ

女性が足りなくて外国人でもいいから結婚相手を探している中国人の男性。貧困から抜け出すために外国人でもいいから結婚相手を探しているベトナム人の女性。需要と供給が一致している。

だから、ベトナムでは中国人相手の結婚斡旋所が大量に生まれており、これがベトナムでは大きな国際ビジネスとなっている。

女性には値段が付けられていて、言うまでもないが、若い女性や美しい女性ほど高値になっている。中国の男たちは、自分の手持ちの金で女性のグレードを決めるということになる。

ベトナム女性を対象にしたこのような国際結婚は、「結婚に名を借りた人身売買ではないか」と考える人も多い。客観的に見ると、本当にその通りだ。ベトナム女性は明確に値段を付けられて、売買されている。

2018年12月16日付けのレコードチャイナ紙では、フランスのAFP通信の記事を紹介しているのだが、それによると41歳の中国人男性が結婚仲介業者に約213万円を支払ってベトナム人の26歳の妻を買ったケースを紹介していた。

今の中国では、外国人妻は「買うもの」なのである。

しかし、表立ってそれをとがめることができない。なぜなら、建前的と見るとこれは単なる「お見合い結婚」に過ぎないからだ。ベトナム人の女性も納得して結婚する。だから、この国際結婚は違法になり得ない。

当事者から「男も女も納得して結婚したのだから、それをとやかく言うのはおかしいではないか」と言われれば、誰も言葉を返せない。外から見ると限りなく人身売買に見えるかもしれないが、両者が納得している。

嫁いでから家庭内暴力、性暴力、虐待などが起きれば、そこではじめて「問題」になるのだが、結婚そのものは止めることはできない。

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娘は相手の財産を交換できる「モノ」

仮に、女性が相手の男を愛してもいないし、本当は結婚したくないと考えていたとしても、女性の親が結婚相手の男と合意を交わせばそれは合法だ。女性の意思はそこでは確認されることはない。

確認どころか無視される。

見合い結婚は女性側に断る権限があると考えるのは日本人だけで、イスラム圏でも東南アジアでもインドでも、親が決めたり、相手の男が決めたら、女性の意思は往々にして無視される。

中東でもアフリカでもそうだが、途上国の多くでは「娘は財産」という意識がいまだに残っている。娘は相手の財産を交換できる「モノ」なのである。

そのため、人権意識の発達した先進国の民主主義的な目で見ると、金で外国人女性を買っているとしか見えない中国の国際見合い結婚も、旧世代の社会の慣習から見ると単なる普通の見合い結婚でしかない。

そもそも、嫁いでいく側のベトナム女性自身も自分が人身売買されているとは思っていない。結婚とはそんなものだと思っている。

中国の一人っ子政策の弊害は時間が経てば消えるものではないので、「女性が足りない、結婚相手がいない」という問題は放置しておけば勝手に消える問題ではない。だから、中国ではこれからも外国人妻を大量に「輸入」する流れは止まらない。

このベトナム女性を対象にした危うい「国際的見合い結婚」はいつまで続くのだろうか。もちろん、ベトナムが経済成長するまでだ。

仮に、ベトナムが飛躍的な経済成長を成し遂げて中国人に嫁がなくなってしまったら、中国人はどうするのだろうか。もちろん、その頃に経済的困窮している別の国の女性が、見合い結婚という名を借りて中国に「輸入」されることになる。(written by 鈴木傾城)

仮に、女性が相手の男を愛してもいないし、本当は結婚したくないと考えていたとしても、女性の親が結婚相手の男と合意を交わせばそれは合法だ。女性の意思はそこでは確認されることはない。確認どころか無視される。

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