ここ数ヶ月、このブラックアジアのシステムから「新規登録してもメールが届かない」「更新しても更新された旨をお知らせするメールが届かない」「問い合わせメールを送ったのに返答がない」という連絡がポツリポツリと増えておりました。
問い合わせメールが届いていないというのがわかったのは、たまたま私から連絡がないことに変だと思った読者が、メールでわざわざ症例を教えてくれたことでわかりました。それが今年の3月頃の話です。
これについて、私はブラックアジアのメール(info@blackasia.net)がスパム扱いされているのだろうと判断していました。
それで、「メールが届かない」と連絡があった読者については、「迷惑メールのフォルダを確認してください」という連絡をして、個別対応をしておりました。
ところが、4月くらいに入ってから、新規登録をして下さった方々の半数以上から「メールが届かない」という連絡がくるようになって、さすがに何かおかしいのではないかと考えるようになりました。
「迷惑メールのフォルダを確認しても届いていませんでした」という連絡もあって、もしかしたら本当にメールが飛んでいないのではないかと思って、開発会社に検証してもらったところ、メールサーバーのログに大量のエラー(その件数1万3000件以上)が今年2月頃から発生していることがわかりました。
これは、つまり会員の「新規登録」から「更新」から「問い合わせ」から「info@blackasia.net」宛てに私に送ってくれたメールまで、すべての部分で問題が発生しており、読者へお送りするメールも、読者から頂いたメールも、あらゆるメールが機能していなかったことを意味します。
普段は「info@blackasia.net」ではなく「bllackz@gmail.com」を中心に使っており、こちらのほうはまったく問題なく機能しておりましたので、メールの送信にこれほどまで問題が発生していることに気づくのが遅れてしまいました。
この場を借りて、ご迷惑をおかけしたすべての読者のかたにお詫び致します。
「Gmail」にメールを送れなくなっていた
2024年2月から今日までの3か月のあいだ、システムからメールが届かない症例で困惑されておられた読者もおられると思いますが、もし重要なメールをお送りでしたら、再度お送りして頂くようお願い致します。
お手数おかけして申しわけございません。
メール送信の変調がおおごとになっていることに気づくのが遅れたのは、「info@blackasia.net」では、届かなかったメールがある一方で、届いていたメールもあったことも一因としてありました。
調べてみると、読者の中でグーグルの「gmail.com」を使っていた読者にメールが届かなかったケースが多く、その他のメールアドレスについてはそれなりに届いているメールが多かったことがわかりました。
そして、主に「gmail.com」でメールが届かなかった理由もわかりました。グーグルの仕様変更です。以下に詳しく説明がありました。
『(「Gmail」にメールを送れなくなる恐れ、グーグルによる迷惑メール対策強化の衝撃)』
『(Gmailに届かない…Google「メール送信者ガイドライン」に約3分の2の企業が対応していない現状)』
にも書かれておりますが、グーグル社は『2024年2月以降、迷惑メール(なりすましメール)対策を大幅に強化した「メール送信者のガイドライン(Email sender guidelines)」を適用する』として、実際に2024年2月から仕様変更をおこなったようです。
この噂は私自身も知ってはいたのですが、「グーグル社は主に一日5000件以上のメールを送るアカウントを締め出す」ということで、ブラックアジアのシステムはそんなにメールをやり取りすることはないので、範疇外だと考えておりました。
もっと早く気づけなかったことにお詫びいたします
しかし、グーグルは「一日5000件以上のメールを送るアカウント」だけでなく、送信ドメイン認証でグーグルのルールに適応していないメールも届かないようにしてしまったようです。
ブラックアジアのシステムのメールは「送信ドメイン認証に適応していないメール」になっておりました。新規登録や更新登録があったとき、システムから自動でメールが飛ぶような仕組みになっているので、送信ドメイン認証の対応をする必要が出てきていました。
エラーの原因がわかったので、システムの管理業者に送信ドメイン認証の「SPF」の対処をしてもらい、本日より滞りなく送信ができるようになっております。
ただし、届いたブラックアジアのメール(info@blackasia.net)が迷惑メールのフォルダにいってしまうことはあると思いますので、今後もメールが届かない症例がある場合は、迷惑メールのフォルダを確認してもらう作業は出てくるかもしれません。
グーグルの仕様変更で起きた症例であったとはいえ、いずれにしてもこれまでの3か月間、気づかずにご迷惑をおかけしたのは事実です。もっと早く気づけなかったことにお詫びいたします。
最近は、迷惑メールの悪質化が加速しているので、グーグルにしてもやむにやまれぬ対応であったように見えます。
今回は、グーグルの大規模な迷惑メール対応策に巻き込まれた「もらい事故」のような状況なのですが、こうした対応は今後も必要になってくる可能性もあると思いますので、注意して見ていきたいと思います。
(以下、会員制)