自分の意思で「肉」を食べない人たちがいる。菜食主義者と呼ばれる人たちだ。この菜食主義者の人たちは、卵を食べたりミルクを飲んだりチーズを食べたりするのは許容していることがある。
しかし、中には動物由来のものを完全に拒否する人たちがいる。肉も魚も卵も食べず、ミルクも飲まず、チーズも食べない。バターもハチミツも口にしない。
もちろん卵から作られる製品、たとえばマヨネーズなども駄目だし、ゼラチンも駄目だ。
完全にして徹底的な菜食主義。これを「ヴィーガン(もしくはビーガン)」と呼ぶ。
これは、「健康のため」でもなければ「病気治療のため」でもない。動物由来のものは食べないという思想であり、生き方(ライフスタイル)である。
肉、魚、乳製品、ハチミツ等を食べないことで何が変わるのか。完全菜食主義になることによって牛や鶏や魚やその他の動物を苦しめることがなくなり、人間と自然が調和すると彼らは考える。
食べないくらいだから、身につける素材も動物由来のものは避ける。毛皮は着ないし、ウールのようなものも着ない。シルクも着ないし、革製品のバッグも持たない。動物由来のものを選別して、徹底して日常生活から避ける。(鈴木傾城)