最近、日本で徐々に認知されてきている特殊な犯罪がある。睡眠薬レイプである。これは2000年代頃から欧米では爆発的流行を見ていたものだった。
元々、国外では違法薬物が大量に出回っている上に、ヘロインからエクスタシーと言ったドラッグまで流通して、伝統的に「睡眠薬強盗」も行われてきた。
タクシーの運転手や、街の親切そうな人や、夜の街で出会った人が、知らない間に睡眠薬強盗を仕掛けてくる。まさか、この人が、という人が仕掛けてくるのである。
そのため「睡眠薬を飲ませて強盗できるのであれば、レイプもできるはずだ」という発想が自然発生的に広がった。爆発的流行したのが1990年代である。覚えている人もいるかもしれない。ちょうど、エクスタシーが全盛期だった頃だ。
強制的に眠らされ、男は金を奪われ、女は身体を奪われる。
ディスコ・クラブで踊っている女性や、シングルバーにたむろしている女性を狙って、男たちが無味無臭の薬物を仕掛けてレイプしていた。
あまりにこの手口が多くなって、そこで使われていた薬剤は法的に禁止されて手に入らなくなった。しかし、手に入らなくなったところで何の問題もない。なぜか。