◆大久保公園にずっといる「正体不明の女たち」は誰だったのか?

◆大久保公園にずっといる「正体不明の女たち」は誰だったのか?

青山に用があったので夕方までそこにいたのだが、ふと歌舞伎町に寄りたくなった。電車で新宿まで行き、東口の改札から歌舞伎町に向かってゆっくりと歩いた。

歌舞伎町は相変わらず観光客でいっぱいだ。中国語や韓国語があちこちから聞こえてくる。キャリーバッグを引きずりながら歩いている女性もいる。彼女は家電メーカーの紙袋も抱えているので、すぐに中国人だというのが分かった。

中国人の「爆買い」はもうあまり話題にならなくなっているのだが、東京や大阪の繁華街はいまだに「占領」されていて、彼らのその旺盛な物欲には驚く。

そんな観光客を何気なく見ながら私は歌舞伎町を突き進んでいき、ハイジア近くにある馴染みになったカレー屋で金沢カレーなるものを食べて、交番から少し行ったところの雑居ビル2階の喫茶店で何気なく時間を潰した。

特に何か用事があるわけでもないのだが、たまに夜の街の空気を吸わないと気が狂いそうになってしまう。

やるべきことはたくさんあるので「早く帰らなければ」という気持ちもあるのだが、逆に「夜の街をフラフラしたい」という気持ちもある。

どっちつかずの気持ちのまま、私は時代に取り残されたような喫茶店の片隅で何をするわけでもなくじっとしていた。そして、ホテル街をほっつき歩いてみようと決めて喫茶店を出る。

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