日本もマリファナを容認・解禁する動きが必ず生まれていく

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一度、合法化という大きな流れができると、それはもうとどまることを知らない怒濤となって突き進んで行く。

2018年1月、いよいよカリフォルニア州でも嗜好・娯楽目的でのマリファナの売買、所持が合法化された。

これを受けて、カリフォルニア州サンフランシスコはマリフアナ絡みの有罪判決を40年前までさかのぼって見直して刑を取り消す方針も明らかにしている。

カリフォルニアは以前からも「医療目的」という抜け道でマリファナは普通に吸われていたが、これが娯楽目的でも承認されたというのは大きい。

それは合法化されたことによってビジネスに取り込まれるようになり、マリファナを扱った巨大企業が生まれるのは確実になった。

すでに一部の製薬会社がマリファナの基礎研究から創薬に入っており、巨大大手ビール企業コンステレーション・ブランズもマリファナ・ドリンクを計画している。(ブラックアジア:米大手企業がいよいよマリファナをビジネスとして認識する

マリファナを巡る時代の動きは大きく変わっていこうとしている。マリファナは「ただの嗜好品」となる。(鈴木傾城)


プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい)

作家、アルファブロガー。政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象を取りあげるブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」を運営している。「鈴木傾城のダークネス・メルマガ編」を発行、マネーボイスにも寄稿している。

銃が解禁されていてマリファナが規制されている?

マリファナ解禁に関しては、もちろんアメリカ国内でも依然として反対派がいる。

実際のところ、このマリファナ合法化は、アメリカにとって良い歴史になるのか悪い歴史になるのか、もう少し時間が経たないと誰にも分からない。

しかし、問題はそれが良いか悪いかではない。

人は別に意見を一致させる必要はない。時代がどの意見を採用するかで世の中は変わっていくのであって、選ばれた意見が世界を変える。

もう今のアメリカでは、マリファナを容認するという人が半数を超している。アメリカの高齢層も、かつてのヒッピー時代を懐かしがってマリファナを容認している。

マリファナが人々を惹きつけるのは、その酩酊感がナチュラルであることと、依存性がほとんどない自然の生薬(ハーブ)であるからだ。

喘息にも抜群に効果があることも知られている。(ブラックアジア:マリファナへの認識と動き始めている医療用カンナビノイド

医療だけでなく、文化的にもマリファナは昔から注目され続けてきた。

ジミ・ヘンドリックス、ジャニス・ジョプリン、ドアーズを代表とするサイケデリックロックはマリファナを象徴的な存在としていたし、レゲエ界でもボブ・マーリーがマリファナを全面的に肯定していた。

「マリファナは武器ではない」と言ったのはボブ・マーリーである。(ブラックアジア:マリファナは武器ではない。ボブ・マーリーが訴えていたこと

ここ最近、アメリカではあちこちで銃乱射事件が起きているのだが、銃を規制しないのにマリファナが規制されている社会情勢に「マリファナは武器ではない」と言ったボブ・マーリーの言葉が重みを増して迫っている。

カウンターカルチャーを標榜する人のほとんどは、マリファナを愛してきた。だから、よけいにマリファナは「カリスマ」のあるドラッグのひとつになっている。

マリファナの「良いイメージ」はタバコを超えた?

アメリカでいち早くマリファナを解禁してきたコロラド州は2016年のマリファナ・ビジネスの総額が約1540億円になったと発表した。すでにマリファナを扱う店はマクドナルドやスターバックスの店舗よりも多い。

まだ紆余曲折はあるが、最終的にはこれがアメリカ全土に波及していく流れは必然だ。さらにその先を見ると、マリファナは全世界で全面的に解禁され、麻薬でも何でもなくなる可能性もある。

もちろん、ナチュラルだからと言って大量に取っていれば害になる。それは当然だ。無害な水でも大量に取れば死ぬ。マリファナも大量に吸えば問題が生じる。

しかし少量であるならば、タバコやアルコールと同じ単なる嗜好品と変わらないのである。

私自身もかつて東南アジアで、マリファナを心から愛していた女性と一緒に吸っていた。別に依存症も後遺症もない。フラッシュバックもない。懐かしい想い出だけが残っている。(ブラックアジア:コ・サムイ。かつてドラッグとセックスの無法地帯だった島

そもそも、1970年代のカウンターカルチャーをくぐり抜けた人間たちは、表面的にはともかく内心では「あんなのは酒やタバコと同じレベルだ」と達観していた。

だから、高齢者が再び「懐かしい」と言いながら吸い出している。もともと彼らは、マリファナが害のないものであることを知っていたのだ。

しかし、大っぴらにマリファナは問題ないというのは世間体にも抵抗感があったので言わなかった。

ところが、マリファナの医療効果が最近になって本格的に認められてきたことや、公的にも安全性が確認されてきたことで時代が変わった。だから、積極的になっている。

高齢者は頭痛や関節痛や内臓の痛みを感じることが多いが、マリファナはそういった痛みを和らげる効果がある。高齢者には魅力である。

「タバコよりもマリファナ人口が増えているのは、タバコが危険性を喧伝され、マリファナが安全性を喧伝されるようになった」のが原因だと社会学者は言う。

マリファナの「良いイメージ」は、皮肉なことにもうタバコを超えているのだ。

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マリファナの禁止はセックスを禁止するようなもの

『アルコールの禁止やマリファナの禁止は、セックスを禁止するようなものです。それは機能しません。アメリカ人は神にかけてそれを求めており、それは与えられるべきです』とマリファナ合法化を支持しているサイトに書かれている。

それにうなずくアメリカ人が増えている。

まだまだ長い時間がかかるが、やがてあと10数年も経ったのち振り返ると、「なぜマリファナごときで、禁止だとか投獄だと言って昔の人は騒いでいたのだろう?」という話になる。

また、フィリップモリス・インターナショナル社やアルトリアのような会社が、将来はマルボロやキャメルのマリファナ用ブランドを出しても誰も驚かない。(マネーボイス:嫌煙&愛煙は仲良く喧嘩しな。投資家だけが知るタバコと大麻「本当の味」=鈴木傾城

マリファナの認知の度合いを見ていると、そういう時代が来ても決しておかしくないのだ。

アメリカがそうなれば、世界中が意識を変えてアメリカに追随し、一気にそれは拡散していく。カナダや南米ではもうそうなっている。

では、アメリカの後を何でも追う日本はどうなのだろうか。

恐らく10年遅れくらいのスパンで、日本もマリファナの解禁を訴える動きと容認する動きが必ず生まれる。アメリカがマリファナを容認するのであれば、日本もそうなる。

日本はかつてマリファナの原料である麻(あさ)が大量に生息していた国だった。今でも麻は生息している。

マリファナが合法的になったら、凝り性の日本人は最高品質のマリファナを生育するはずだ。

繰り返すが、絶対にマリファナ合法化の動きは反対派がいなくならない。容認されればされるほど、激しい抗議と反対となって噴出していくのも想定内だ。

しかし、マリファナ解禁が誰も止められない大きなうねりになっているのも事実である。(written by 鈴木傾城)

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まだまだ長い時間がかかるが、やがてあと10数年も経ったのち振り返ると、「なぜマリファナごときで、禁止だとか投獄だと言って昔の人は騒いでいたのだろう?」という話になる。

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