川崎市で凄惨な事件が起きている。20歳のアルバイト女性が、粗暴な元交際相手に連れ去られ、焼却された遺体として住宅の床下で発見された事件だ。
彼女は、川崎市川崎区の飲食店でアルバイトをしていた女性だったが、2024年12月20日未明、勤務先から帰宅した直後に行方不明となり、その後連絡が途絶えていた。
本人が帰宅しないことを不審に思った友人や勤務先の同僚は、捜索や安否確認を試みたが手がかりは得られなかった。
失踪から約5か月半後の2025年5月1日午後、元交際相手の自宅として使われていた家の床下倉庫で、身元不明の焼却遺体が発見された。死体は焼却の痕跡が残る焼け焦げた骨片となっており、袋に詰められて床下に隠されていた。その後の鑑定で、遺体は岡崎さんと断定された。
この男は彼女の元交際相手で、当時27歳の男だった。男は顔面にタトゥーが入った粗野で支配的な性格とされ、2024年半ば以降から頻繁に彼女につきまとい、度重なる接触トラブルを起こしていた。
9月にはストーカー行為として被害届が提出されたが、その後もこの男は行動を改めなかった。男は金のある家に育っていて、自宅は閑静な住宅街に所在し、床下には簡易なシェルターのような空間があった。
遺体遺棄の状況証拠として、床下のコンクリート基礎周辺には焼却灰や焦げた木片が散乱し、異臭が漏れていた。遺留品として発見されたスマートフォンや所持品はいっさい残されておらず、身元判別は歯型や骨の形態から専門家が慎重におこなった。
男は発見時、自宅外での死亡確認を回避するかのように遺体を徹底的に隠蔽しようとし、焼却による証拠隠滅を図っていた。
死因は焼却による損傷が激しく、直接的な殺害手段は不明だが、遺体遺棄と損壊の罪で逮捕されている。