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ペルー共和国の首都リマでレイプ・バラバラ殺人が起きている。殺されたのは、メルセデス・サンチェス・ケレバルーという19歳の女性だった。
2025年4月6日、彼女はで家族が金銭を貸し付けていた51歳のバイクタクシー運転手のところに、借していた220ソル(約8,700円)を返してもらおうと自宅を出たのだが、それっきり戻ってこなかった。
自宅を出たのは午後9時過ぎ、母親パトリシア・ケレバルーさんとの最後の連絡は午後10時15分だった。メルセデスは「すぐ戻る」とメッセージで伝えていたのだが、その後、携帯電話の電源が切れた。
翌日、帰宅しない娘を心配した母親が行方不明届を提出した。
当地の警察署は捜索を開始したが、51歳のバイクタクシー運転手は真っ先に疑われた。しかし、「チチェ」という名のこの男は当初「その日彼女を見かけていない」と主張していた。
この男の自宅には別段、変わった様子はなく、男は落ち着いていたし、家族とも面識があったので、警察も家族も男には疑問を抱かなかった。数日前、行方不明になったメルセデスは飲食店で働いていたのだが、そこで客とケンカがあったことから、その客が怪しいということになった。
ところが、その男はシロだった。改めて警察がチチェを尋問すると、この男は数日後に供述を一転させ、「荒涼としたサンタ・ロサ上部地域で彼女を乗せて降ろした」と言い出し始めた。
ペルーの警察当局はやる気がないのか、またもやこのチチェの証言を信じて、19歳の娘がどこか男のところに遊びに行ったのだろうと、まともな捜査もしなかった。家族は居ても立ってもいられなくなり、マスコミに娘の行方不明を訴えたところ、世論は警察の怠慢を強烈に批判したので、警察は慌てて捜査に本腰を入れるようになった。
そして、最初からだったチチェを改めて捜査した結果、最悪の事態がわかったのだった。