2025年3月25日、タイ・パタヤのウォーキングストリートで、いつものカネ絡みの暴力事件が発生した。21歳のチュニジア人サルメンが、明らかに泥酔した状態でタイ人女性を人質に取り、割れたビール瓶で通行人や周囲の人々を刺した。
事件発生時刻は午前9時頃であり、娯楽施設の閉店後の時間帯であったため、現場には清掃員やバリハイ桟橋へ向かう男など、限られた人々しかいなかった。
目撃者の証言によれば、サルメンは「なぜ俺のカネを盗んだんだ?」と叫びながら女性の首に腕を巻きつけ、割れたガラス瓶を振り回していた。女性は恐怖のあまり抵抗することができず、周囲の人々はパニックに陥り、逃げ惑った。
この過程で複数の通行人が刺され、地元住民が負傷した。サルメンが下着姿だった理由は不明で、彼が衣服を失った経緯については解明されていない。
警察は事件発生からすぐに10人以上の警察官を現場に派遣し、1時間以上にわたってサルメンとの交渉を試みた。
だが、サルメンはかたくなに抵抗し、人質を連れたまま近くの閉鎖された娯楽施設の入口に逃げ込んだ。これにより、事態はさらに複雑化した。結局、そうした中でこの男の酔いも冷めてきたのか、警察は長時間の緊迫した状況の末、無事に事件を収束させた。
34歳のタイ人女性(報道ではナエン)は、事件前にパタヤビーチでサルメンと出会ってホテルに向かったようだ。サルメンは最後の500バーツをビアバーでの酒代に使い果たしていた。
しかし、この男はそれを忘れていて、彼女にカネを盗まれたと妄想して暴走に至ったという。ナエンは盗みを否定している。警察はサルメンの過度な飲酒が暴力的な行動を引き起こした要因であると見ている。
コメントを書く