近い将来、間違いなくどこかの企業がAI(人工知能)が搭載された「高度で精巧」なセックス・ロボットを開発し、男たちはそのロボットと性行為をするようになるはずだ。100%そうなると私は確信している。
2025年現在、AIとロボット工学の融合によって驚くべき進化を遂げている。現在、米リアルドール社やスペインのシンシアアマトゥス社といった企業がこの分野を牽引し、単なる人形を超えた存在を生み出しつつある。
リアルドール社の「ハーモニー」は、AIを搭載し、人間との会話をシミュレートし、すでに感情を表現する機能を備えている。ユーザーがロボットに呼びかけると、ハーモニーは柔らかな声で返事をし、まるで生きているかのように振る舞う。
シンシアアマトゥス社も同様に、触覚センサーと音声認識を駆使し、ユーザーの好みに応じた反応を返す。これらの技術は、セックス・ロボットを単なる性具から「パートナー」へと昇華させるものだ。
ただ、もちろん人間の女性のように振る舞えるわけではない。あくまでも人形にシンプルな動きと、シンプルな反応と、AIによる受け答えができる必要最小限のパートナーでもある。ただ、性欲は満たしてくれる能力はある。
グローバルなセックス玩具市場は352億ドルに達し、年率8.69%で成長を続けているという。2025年の調査によれば、すでに一部の男たちはセックス・ロボットと性的関係を持った経験があるか、所有して日常的に性行為をおこなっている。
じつは、今から10年ほど前、米国の非営利研究機関であるピュー・リサーチ・センターは「2025年までにロボット性パートナーが一般化する」という大胆な予測を立てていた。幸か不幸か、まだそこには届いていない。
すでに、セックス・ロボットはあるのだが、それが思ったほど普及しないのは3つ大きな理由がある。ひとつは倫理観である。やはり「人間ではないモノと性行為するのはどうなのだろうか」という抵抗感が多くの男たちにはある。
もうひとつは、まだセックス・ロボットはいろいろ改善の余地が大きいということだ。そして、普及を阻害するもっとも大きな理由がある。