◆直腸異物。多様化する快楽の追求とさまざまな性的嗜好がもたらすものとは?

◆直腸異物。多様化する快楽の追求とさまざまな性的嗜好がもたらすものとは?

日本の風俗店の中には、女性が男性の直腸を責めるというものがある。それは特殊なものなのかと思ったら、ごく普通におこなわれている行為なのだと、風俗嬢のひとりが教えてくれたことがあった。

彼女が言うには、直腸のある箇所に性的に強い快感を得られる場所があって、その刺激にやみつきになってしまう男が大勢いるのだという。男の中には、そこから同性愛に目覚めることもあるのかもしれないが、そうでない男は別の方向に走ることもある。

世の中には、ときどき不可解な事件が報道されている。「直腸異物」の事案だ。自分で直腸に異物を入れて、それが取れなくなって医療機関に受診するのが「直腸異物」事案である。

あるとき、57歳の男性が、自ら肛門に挿入した大きな異物を取り出せなくなり、激しい直腸痛を訴えて救急外来を受診した。この男は臨床的に腸閉塞の症状を呈しており、直腸診で肛門縁から約9cmの位置に大きな硬いゴム製の物体が触知された。

19歳の男性が自宅で鉛筆を経肛門的に挿入し、摘出困難となった事例もあった。この男性は翌日に下腹部痛と血便を認め、内視鏡的に摘出された。テニスボールなどの日用品が直腸内に挿入された事例も存在し、一部では肛門が破壊されるほど深刻な症状を引き起こしている。

性的玩具を肛門に突っ込んでいるうちに取れなってパニックに陥って救急搬送されたり、数日後に医療機関を受診するケースもある。最近では長さ15センチのシリコン製の性的玩具を挿入し、排泄できなくなった60代男性の事例があったのだが、この男は5日間苦しんだ後に受診していた。

じつは「直腸異物」のケースの22.7%は性的玩具の挿入だった。彼らは間違いなく「特殊な快楽」を知ってしまい、それをひとりで追求するあまり、行き過ぎてしまったのだろう。

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