◆東海の撮り師は、逮捕されるまでに600回から800回もの盗撮をおこなっていた

◆東海の撮り師は、逮捕されるまでに600回から800回もの盗撮をおこなっていた

スマートフォンの普及に伴い、盗撮による逮捕件数は増加している。

警察庁の統計によると、2023年の全国の盗撮行為の検挙件数は約5,737件、2024年に至っては約6,933件と過去最多を記録し、そのうち約8割がスマートフォンを使用しておこなわれたものだった。

さらに、スマートフォンが本格的に普及しはじめた2010年以降、盗撮検挙数は10年間で2倍以上に増加しており、今後もその傾向はとまらない可能性がある。

当局はこれに対応するため、2023年7月13日には「性的な姿態を撮影する行為等の処罰及び押収物に記録された性的な姿態の影像に係る電磁的記録の消去等に関する法律」(性的姿態撮影等処罰法)を施行している。

そんな中、2025年1月8日に34歳の男が大阪府警布施署によって、この「性的姿態撮影処罰法」の違反で逮捕された。

具体的な容疑内容は、2024年4月下旬に三重県四日市市の商業施設内のエスカレーターにおいて、女性のスカート内をスマートフォンで盗撮し、その動画を保存していたというものだった。

じつは、その前に大阪府警が別の盗撮事件で逮捕した盗撮マニアのハードディスクから、この男が撮影したとされる動画が発見されていた。これを端緒として捜査が進められ、最終的にこの男の逮捕に至ったのだった。

容疑者は津市在住の会社員であり、主に三重県と愛知県を中心に活動していた。

その大量の撮影行為は有名で、関係者のあいだでは「東海の撮り師」という通称で呼ばれていた。特筆すべきは、その犯行の規模と期間である。

男は任意の取り調べに対し、約5年前から駅や商業施設などで600回から800回もの盗撮をおこなったと供述している。まさに、盗撮のために生きているような男だった。しかし、それだけ盗撮しても逮捕されなかったことに驚きがある。

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