◆娼婦連続殺人事件を引き起こした二面性ある犯罪者と私は心理的には同類か?

◆娼婦連続殺人事件を引き起こした二面性ある犯罪者と私は心理的には同類か?

2007年から2011年の1年間、アメリカのニューヨーク郊外のロング・アイランドで、11人の遺体が見つかった。この遺体のほとんどは若い女性で、セックスワーカーとして働いていた女性であったことが分かっている。

女性たちの遺体はどの遺体にも所持品も着衣もなかった。迷彩の黄麻布に包まれて間隔を置いてそれぞれが注意深く埋められており、衝動的な殺人ではないことを伺わせていた。

どの女性も小柄な24歳から27歳までの女性であったことから、殺す相手まで慎重に吟味していたことが窺われた。

ターゲットを見極め、死体処理まで考えて計画的に殺人を練り、殺し、埋めて証拠隠滅を図る。そのため、犯人はきちんとした仕事を持って綿密に仕事をすることができるタイプではないかという推測も出ていた。

アメリカのセックスワーカーは路上で客を拾うのだが、日本のように一緒にラブホテルに歩いて向かうのではなく、客の車に乗って人陰のないところに行き、車の中でセックスワークを行う。

そのため、女性がどこで車を乗ったのか目撃者がいなかった場合、事件は闇に葬られやすい。ストリート売春をする多くの女性は孤独で、家賃を滞納していたり、ホームレスだったりする。

だから、路上で客を拾うセックスワーカーがひとり突如として行方をくらましても、それは自らの意志で消えたのか、誰かに連れ去れて殺されたのか、まわりもわからない。もし彼女に仲間がいたとしても、そのつながりはとても脆弱でもろいのだ。

セックスワーカーの仲間もセックスワーカーであったりする。そのため、警察に相談したり、親身になって情報提供するようなことはしない。

警察はこのロング・アイランドで起こった連続殺人事件の犯人を見つけることができず、事件は未解決事件として忘れ去られようとしていた。ところが、10年以上も経った2023年6月、この事件の犯人が逮捕されたというのである。

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