◆アンダーグラウンドの性的なムジュラの踊り手ティトリー・ジャーンに惹かれる

◆アンダーグラウンドの性的なムジュラの踊り手ティトリー・ジャーンに惹かれる

インドで、非常に有名で愛されている古典的な映画音楽に『In Aankhon Ki Masti Ke』という歌がある。私がインドをうろついていた頃だから、今から20年以上も前に知った曲で、今もインドが懐かしくなったらこの曲を聞いたりしている。

この曲は40年以上前の映画『Umrao Jaan』で使われていた音楽で、女優レカー(Rekha)がこの歌に合わせて舞踏を披露している。その印象的なシーンはYouTubeでも見ることができる。(YouTube:HD In Aankhon Ki Masti Umrao Jaan Rekha 1981

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とても美しいインドの古典舞踊で私も大好きなのだが、このときに彼女が演じていたのが高級娼婦の役だった。19世紀のインドでは、通常の売春宿とは別に高級娼婦がいて、こうした女性は性的サービスの提供者ではなく、芸術的才能と教養を持った存在で身分の高い男たちと対等に交流していた。

このときに、彼女が踊っていた古典舞踊が「ムジュラ」と呼ばれる踊りである。今でも、このムジュラはインドで踊り継がれている。スヴェトラーナ・トゥラシという女性のムジュラなんかは美しくて好きだ。

だが、インドは「聖」と「性」が表裏一体となった世界であり、このムジュラも古典舞踊としての「聖」が追求されると同時に、アンダーグラウンドでは「性」のほうもまた追求されていくようになっていった。

もともと「踊り」というのは女性の肉体の艶めかしさを強調するものであり、同時に性行為の比喩でもあるので、アンダーグラウンドではムジュラも性的なものになっていくのも当然といえば当然だ。

このムジュラを、とことん堕していく人気の女性がいる。野性的で、挑発的で、極度にいかがわしく、もはやレカーやスヴェトラーナ・トゥラシの計算された美しさを破壊してしまうほどのインパクトを持った女性である。

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