アジアと共に私がよく訪れていたのがメキシコだが、このメキシコの貧困地帯の荒廃ぶりは、アジアで言えば1990年代のカンボジアや、都市スラムが延々と広がるインドを彷彿とさせるものだった。
メキシコは、ドラッグ・売春・暴力・腐敗・貧困と、すべての退廃と悪徳が凝縮されており、このような殺伐とした環境の中で自由に動き回りたい旅人にはうってつけの国だった。
もっとも、それは2000年代までの話で、それ以降のメキシコは躍進するドラッグ・カルテルで凄惨なものになっている。
いまやメキシコのアンダーグラウンドを歩くというのは、死ぬというのと同義語だ。それほどひどい有様となった。
このあたりの凄まじいまでの暴力は、シリーズとしてこちらにまとめている。あまりの暴力の過激さに息を飲むはずだ。(「殺戮大陸メキシコの狂気」史上最悪の犯罪組織)
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