夜中にフラフラと歓楽街を歩いたりしていると、若いけれどもかなり太った身体の女性がミニスカートとヒールの高いブーツを履いて、スマートフォンを眺めながら歩いているのを目にしたりする。
新宿歌舞伎町二丁目でも、池袋北口でも、場所柄こうした女性が歩いていると、すぐに彼女がデリヘル嬢であって客のホテルに向かっているところであることが分かる。
太った女性がデリヘル嬢であってもまったく不思議ではない。
まだ20代の前半で適正体重を超えて太ってしまったということは、過食が彼女の日常にあることを示している。「コロナ禍で少し太ってしまって……」というレベルではない太り方をしている女性も意外に多いのだ。
過食は、ジャンクフードや糖質が好きで、好んでそうしたものを過大に食べていたりすることで起きている。自ら食べているわけだから、「意志の弱さ」だとか「自己責任」の範疇だと考える人も多い。
しかし、実は本人の嗜好だけではなく、心理的に太ってしまう女性もいる。たとえば、何か不安があったり、トラブルに巻き込まれたり、落ち込んだり、悲しいことがあったりすると、壮絶な過食に走る女性は決して珍しくない。
よくよく考えると、不思議に思わないだろうか。
なぜ、こうした女性は自分が追い込まれたときに、「食べる」方向に走ってしまうのだろうか。普通の人は不安な状態に置かれると、胃液の分泌が抑えられるので食欲は消える。
普通は食欲が消えるのに、過食に走る人がいる。彼らは通常の反応とは違い、精神的に追い込まれれば追い込まれるほど逆に食欲が加速する。
不安を感じると無意識に何かを食べている。不安のレベルが強ければ強いほど、より深刻な過食になっていく。そうなってしまう女性が少なくないのが、夜の歓楽街を見ていても分かる。
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