2021年の夏、京都府警亀岡署は42歳の会社員の男を逮捕している。この男はドアスコープや単眼鏡を通して、室内で着替えている25歳の女性をスマートフォンで盗撮していた。
警察がこの男のスマートフォンを確認してみると、ドアスコープ越しに盗撮した動画や写真が200点以上も見つかった。片っ端から女性の部屋を盗撮していたのだが、逮捕の原因となった25歳の女性の部屋は少なくとも10ヶ月以上はのぞいていた。
大阪でも同じ頃に40歳の男が逮捕されているのだが、この男はマンション内の3つの部屋で若い女性3人の室内で女性が無防備に暮らしているところを盗撮していた。街でのぞきたい女性を見つけて後を尾行して部屋を確認してドアスコープ越しにのぞいて動画を撮っていたのだった。
福岡県でもやはり40歳の男が若い女性を同じように盗撮していたとして現行犯逮捕されている。新潟では2020年に30代の警察官が、やはりドアスコープのぞきをして逮捕されている。
「ドアスコープのぞき」が常習的なのぞきマニアの間で情報交換されて広がっている。たぶん、この報道が逆効果になってますます新手のドアスコープのぞきをやる人間が広がると思うのだが、それはともかく、その手法とはどういうものなのか。
ドアスコープは内側から外がのぞけるが、外側から中はのぞけない。ところが、単眼鏡をドアスコープにあてがえば、逆に外側から中がのぞけるのだという。
そのため、昔からドアスコープに単眼鏡(リバース・ドアスコープ)を当てて室内をのぞき込むという手法がのぞきマニアの間で秘かに使われていたということだ。
さらに最近はより悪質になっていて……