2022年1月21日、ちょうどこの日は東京都でも「まん延防止等重点措置」が始まった日なのだが、この日の午後10時少し前、東京・池袋のホテルで82歳の男性が胸や足を刃物で刺されて倒れているのが発見された。
男は発見された後、まもなく大量出血で死亡している。
男は今野勝蔵という埼玉県さいたま市南区に住む男性だと分かったが、一緒にホテルに入ったのは24歳の女性で、名前を藤井遥《ふじい・はるか》と言った。
この2人が揃ってホテルに入ったのは午後8時頃で、藤井遥がホテルを出たのは1時間後だったので、2人はホテル内で1時間ほど一緒にいたことになる。今野勝蔵の財布の中には現金が入っていなかった。
この1時間で何があったのか分からないのだが、女性は最終的には82歳の高齢者を2度も刺して去ったということになる。
しかし、恐らく藤井遥は殺害の意図はなかったのだろう。逃げた後に、彼女は公衆電話から警察に電話し、事件を知らせて警察に向かわせるようなことをしている。しかし今野勝蔵は助からなかったので、彼女は殺人事件の容疑者となった。
今は街のどこにでも監視カメラが設置されている。藤井遥の姿もまた監視カメラにしっかりと記録されていた。
結局、彼女は翌日の午後8時に八王子市内で別の男性2人と一緒にいるところを逮捕されている。この一緒にいた男性が事件に関わっていたのかどうかは分からないのだが、この事件にはいろいろ思うところがある。
82歳の男性と24歳の女性が一緒にホテルに行くというのは、どのように理解したらいいのだろうか。