2022年1月17日、オミクロンの感染が広がったことで、日本政府は東京・千葉・神奈川・埼玉・三重・岐阜・新潟・長崎・宮崎・熊本の一都九県に、新たに「まん延防止等重点措置」を適用する方向で検討に入っている。
風俗嬢は2020年から2年、コロナ禍による環境の激変でひたすら耐えて生き延びてきたのだが、やっとコロナ禍も終わると思われた11月から突如としてオミクロンの流行が始まって、またもや危機にさらされている。(ブラックアジア:再び絶不調に陥っていく風俗ビジネス。オミクロンで客が来なくなってしまった)
表社会の女性たちの中には「絶対にワクチンの接種はしない」と言っている人もいるのだが、実は風俗嬢に関してはほぼ100%ではないかと思うほど、誰もがワクチン接種をしているように見える。
彼女たちは超濃厚接触をするわけで、相手が感染者であれば逃れる術《すべ》はない。ワクチンによる副反応や長期的な副作用の心配はあったとしても、それよりも何よりも目の前にある危機に対処しなければならない仕事である。
「ワクチンを拒否できるのは、表社会《かたぎ》の子だから。私たちにはそんな贅沢なんかないから。お客さんも女の子のためにワクチンを打ってほしい。そしたら私たちも安心できる」と私に吐露した風俗嬢もいる。
乗り気ではないものの、少しでも安心して稼ぐためにワクチン接種を接種して身体を張っていた彼女たちだが、政府が「まん延防止」で自粛を強要するたびに極度に客が激減する。今回もそうなるのだろう。
そのため、もう風俗に見切りを付けて永遠に足を洗って表社会で生きようと考える女性も増えているのだが……