◆売春地帯ゲイランは古い闇と化したので、新しい闇が産まれるのを待っている

◆売春地帯ゲイランは古い闇と化したので、新しい闇が産まれるのを待っている

シンガポールの売春地帯である「ゲイラン」が再開発の波によって売春地帯としての機能がどんどん消えている。政府はこの売春地帯を消したいと思っているわけで、時代が逆行することはない。

2021年11月15日。この売春地帯では再び大きな一斉摘発があって、男女数十名名がさまざまな罪で逮捕されている。女性たちは違法マッサージ、ストレート売春、そして男たちは違法ギャンブル、違法セックスドラッグ販売である。

再開発が徐々に徐々に売春地帯を侵食し、売春宿も規模が縮小している上に、こうした一斉摘発が繰り返されて、路上ギャンブルも路上売春も摘発されていくのだから、もうゲイランに行く理由はなくなっている。

私自身はゲイランがあったからシンガポールに行っていたのだが、こうした状況を見るに、何か劇的に様相が変わらない限り、もうシンガポールに足を踏み入れることもないだろう。

ゲイランという強烈な「暗黒」は私にとっては大きな魅力だったので、このアンダーグラウンドが消えるのは寂しいと言うしかない。想い出も多いが、単純に私はこの地が好きだったのだ。ゲイランは魅力的だった。

売春地帯は、どこでも同じではない。売春地帯とひとことで言っても、国によっても場所によっても雰囲気はまったく違っている。

パッポンやパタヤのようなどこか明るくてあっけらかんとした売春地帯もある。たくさんの観光客が歩いていて、たくさんの土産物もあって、売春地帯と言うよりも歓楽街と言った方が適切な場所もある。

そうかと思えば、インド売春地帯のように殺伐として暴力の匂いを漂わせた売春地帯もある。スラムの中にあることも多く、人々は抑圧と怒りでいっぱいになっており、訪れるにはとても危険を感じさせる場所だ。

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