本日11月11日のレディースコミック雑誌『ストーリーな女たちブラック(ぶんか社)』では、コミカライズ作品の第二弾『アジア売春街の少女たち〜カリマンタン島のデズリー』がスタートしました。小説『カリマンタン島のデズリー』はペーパーバック化も終了です。(鈴木傾城)
コミカライズ作品の第二弾、本日から開始しました
現在、『スワイパー1999』をコミカライズ化した『アジア売春街の少女たち〜スワイパー1999』が販売されております。
カンボジアの売春村スワイパーを舞台にした世にも希有な売春ストーリーのコミカライズ作品ですが、幸いにして何とか受け入れられて現在も売れているようです。まだお読みになっていない方は、お手に取って下さい。
さて、本日は皆さんにお知らせしたいことがあります。
本日11月11日のレディースコミック雑誌『ストーリーな女たちブラック(ぶんか社)』では、コミカライズ作品の第二弾『アジア売春街の少女たち〜カリマンタン島のデズリー』がスタートしました。
描いてくれているのは、『スワイパー1999』も担当して頂いた坂元輝弥先生です。
原作になっているのは、もちろん私の小説『カリマンタン島のデズリー 売春と愛と疑心暗鬼』です。
舞台となるカリマンタン島は、ほとんどの日本人はそれがどこにあるのかすらも分からないし、存在すらも知らないと思います。
日本人では「ボルネオ島」と呼ぶ方に馴染みがあるかもしれません。東南アジア最大のジャングル地帯を抱えるこの島は、ブルネイと、マレーシアと、インドネシアが領有権を持っています。
ボルネオ島というのはマレーシア側の呼び方、カリマンタン島というのはインドネシア側の呼び方となっています。
この小説はインドネシア女性が主人公で、舞台となるシンカワンもインドネシア領なので「カリマンタン島」と呼ぶのが正しい言い方となります。
今回が第一話でどれくらいの分量になるのかは私には分からないのですが、もしかしたら完成に1年近くかかるかもしれません。連載で読むのが好きな人は、『ストーリーな女たちブラック』をよろしくお願いします。
まとめて読むのが好きな方は終わる頃にまた周知しますので、その時にまとめて読んでみて下さい。
『アジア売春街の少女たち〜カリマンタン島のデズリー』
『カリマンタン島のデズリー』のテーマは「疑心暗鬼」です
このコミカライズ化の原作になっている小説『カリマンタン島のデズリー』は、実は真夜中の女たちと付き合っているすべてのハイエナが直面する心理である「疑心暗鬼」をテーマにしています。もっと、分かりやすく言うとこうなります。
「彼女は信じられるのか? 信じられないのか?」
夜の世界は簡単に知り合った相手を信じていい世界ではありません。どんなに初対面の印象が良くても、「詐欺師ほど最初の印象は良い」と言われるように、うかうかと信じていたら騙されるのが夜の世界なのです。
この小説では、主人公の男がカリマンタン島で知り合ったデズリーという「優しい女性」にとても良い印象を持って、「今まで会った中でこんなに良い女性は珍しい。本当に良い娘だった」と思います。
ところが、そうした主人公の印象が次々と崩れていく疑惑が浮かんでは消えていくのです。そして、主人公の男に諭すように、知り合った別の女性が言うのです。
「悪い女ほど最初に良い印象を与えようとする。そうやって最後に大きく騙す」
そう言われても「いや、デズリーだけは違う。本当に優しくて良い娘なんだ」と思うわけですが、決定的に主人公の男に不信感を与える出来事が起こり、どんどん確信が崩れていってしまうのです。
「彼女は信じられるのか? 信じられないのか?」という感情が二転三転して、どんどん彼女が分からなくなってしまいます。そして、最後に彼女が「良い娘」だったのか「悪い娘」だったのかが衝撃的な事実で分かるのですが……。
この二転三転する心理描写がこの小説の醍醐味です。デズリーという売春地帯のミステリーな存在にぜひとも小説で浸って欲しいと思っております。
ちなみに、この長編小説はすでにペーパーバック化されておりますので、電子書籍だけでなくペーパーバックでも読めるようになっております。紙で読みたいという方はペーパーバックを選んで頂ければと思います。
秋の夜長、ブラックな世界の心理ミステリーを手にして頂ければ、とても嬉しく思います。
コミックのスワイパー1999読みました。鈴木さんの小説がマンガでも読めるなんてすげー時代になったなーと感慨深く思いました。小説も読んでいるのですが、小説とマンガの違いはマンガの方が救いがあるところでしょうか。小説の方がひたすらブラックで重い。でも傾城ワールドの入門編としてマンガはいい入口な感じがします。第二弾はまとめて読めるのは来年でしょうか。楽しみにしてます。
あ、肝心なこと忘れてました。
↓
傾城さんが絵をかけるようになったら
ブラックアジアを傾城さんの手でマンガ化して下さい!
(コレが言いたかったw)
ご要望ありがとうございます。
うーん……。
私が描けるマンガは棒人形くらいですか。
そこからプロレベルの画まで行くのは凄まじく辛苦の道ですねぇ。
おおお! 漫画化第二弾おめでとうございます!
第一弾が人気だったということですね!
新作の表紙、女性のたたずまいがとてもいい感じですねー
個人的には、リーパさんのお話を、漫画で読んでみたいです( ^ω^ )
リーパさんのお話、好きで何度も再読していたのですが、
現在は外伝2に収録されたのですね! 買わなきゃー( ^ω^ )
ありがとうございます。
リーパのことは今も時々思い出します。
若き日の思い出はとても鮮烈な記憶で残り、強い郷愁になっていきますね。
外伝2の最後の最後に移行しましたが、気に入って下さってありがとうございます。
とても嬉しく思います。
これからも、どうぞよろしく。
待望のコミカライズ第二弾!拝読しました。
今作は初っ端から「鈴木青年」の行動ポリシーや人生観が語られて、主人公の輪郭がくっきり浮かび上がってきたように思います。第一弾スワイパー編で「鈴木青年」に惹かれた読者層が、このポリシーに接してどのように感じるのか興味があります。
初回のラストシーンで、筋金入りのハイエナに成長した「鈴木青年」がいよいよインドネシアの闇に没入していく様に、次回以降への期待が高まります。今後の展開も楽しみにしております!
ありがとうございます。
マンガは私の小説をベースにしているとは言え、別モノですからどういう展開になるのか私自身もまったく分かりません。
どんな作品に仕上がるか1年後が楽しみです。
どうぞ、よろしくお願いします。