タイ・バンコクの売春地帯は、何も変わっていないように見えるが、毎年毎年「観光地化」が激しくなっている。
パッポンはすでに売春地帯というよりも単なる観光地と堕しているし、2011年に久しぶりにスクンビットのナナ方面を歩いたときは、ここも時間の問題だというのに気がついた。
タイ・バンコク全体が売春地帯ではなく、観光娯楽地帯へと進化し、自然に浄化されつつある。
観光客が増え過ぎると、売春地帯が浄化されていくというのは、日本では浅草や歌舞伎町が近い。
浅草は実は1950年代は売春女性がうろうろしているような場所だったということだが、今の浅草は単なる観光地だ。新宿の歌舞伎町もゆっくりとそうなっていくはずだ。
最近では、新大久保が変遷し、2000年代の売春地帯から、コリアンタウンになったのが記憶に新しい。
バンコクは、ゆっくりだが、確実に「売春地帯の匂い」が消えつつあるように見える。